ファイザー 「BA.5」対応ワクチン ほかの変異株にも効果確認

製薬会社のファイザーなどは、新型コロナウイルスのオミクロン株「BA.5」に対応するワクチンを追加接種することで、欧米で感染が広がっているほかの変異株に対しても、従来のワクチンと比べウイルスの働きを抑える中和抗体の効果が高くなるとする試験結果を発表しました。

製薬会社のファイザーなどは18日、新型コロナウイルスのオミクロン株「BA.5」に対応するワクチンが、ほかの変異株にどれくらい効果があるのかを調べた試験結果を発表しました。

試験では、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、追加接種の前後でどう変化したか測定しました。

その結果、欧米で感染が広がっている変異株「BQ.1.1」に対しては、
▽「BA.5」に対応するワクチンでは8.7倍、
▽従来のワクチンでは1.8倍となり、
「BA.5」対応ワクチンのほうが効果が高くなっていました。

また、変異株の「BA.4.6」でも「BA.5」対応ワクチンのほうが効果が高まることを確認したということです。

ファイザーは「このワクチンは感染者が増加している新しい変異株に対しても、より感染を防ぐ効果がある可能性がある」としています。

「BQ.1.1」は現在、欧米で感染が広がっていて、CDC=疾病対策センターによりますと、アメリカ国内では19日までの1週間で全体の24.2%が感染したと推定されています。