紛争地での医療活動支援 漫画家111人の色紙の売上金 NGOに寄付

軍事侵攻を受けるウクライナの人たちなどを支援するため、100人余りの漫画家たちが描き下ろした色紙の売上金が「国境なき医師団」に寄付されました。

「日本漫画家協会」は、紛争地での医療活動を支援するため先月、111人の漫画家たちが平和をテーマに描き下ろした147枚の色紙のチャリティーオークションをインターネット上で行いました。

18日は、日本漫画家協会の会長で「あしたのジョー」などの作品で知られるちばてつやさんや、「はじめの一歩」の作者の森川ジョージさんなどが国際NGO「国境なき医師団」の都内の事務所を訪れ、売上金およそ4500万円を寄付したことを報告しました。

ちばさんは「困っている人を助けたいという漫画家たちの思いが予想以上に広がり、多くの寄付を集めることができた。協力してくれた人たちに感謝したい」と述べ、寄付の目録として147枚の色紙のイラストがプリントされたパネルを手渡しました。

NGOの担当者は「皆さんの思いに勇気づけられ、現場で働くスタッフや患者にとっても希望になります」と感謝のことばを伝えました。

報告のあと、ちばさんは「平和を守り、苦しんでいる人たちを助けるためにどうすればいいか世界が1つになって考えないといけない。私にできることがあればこれからもやっていきたい」と話していました。