新型コロナとインフルエンザ 政府 同時流行に備える対策を検討

新型コロナの国内の新たな感染者は2日続けて10万人を超えました。政府は、インフルエンザとの同時流行に備えて、医療機関のひっ迫を避けるための対策を講じるタイミングなど具体的な検討を進めています。

厚生労働省が16日発表した国内の新型コロナの新たな感染者は、空港の検疫などを含め10万7000人余りで、15日に続いて2日連続で10万人を超えました。

日本医師会の釜萢常任理事は「新たな波が始まったととらえざるをえないのではないか。医療提供体制をできるだけ急いで整えなければならないという危機感を持っている」と述べました。
政府は、まずはオミクロン株に対応したワクチンの接種が重要だとして、テレビCMなどを通じて呼びかけを強める方針で、東南アジアを訪れている岸田総理大臣も「できるだけ多くの人に受けてもらえるよう、働きかけにより力を入れていく」と述べました。

併せて、インフルエンザとの同時流行に備えて、重症化リスクが低い人に自宅療養やオンライン診療を呼びかけるといった、医療機関のひっ迫を避けるための対策を講じるタイミングなど専門家の意見も聞きながら具体的な検討を進めています。