国際クルーズ船受け入れ再開へ ガイドライン順守条件に 国交省

国土交通省は、訪日外国人観光客の受け入れ拡大に向けて、2年前から停止していた国際クルーズ船の受け入れを再開すると発表しました。

海外と日本を行き来するクルーズ船は、横浜港に寄港した船で新型コロナの集団感染が発生したおととし2月以降、国内の港に寄港していませんでした。

こうした中、国際クルーズ船の業界団体が、運航再開に向けて船内での感染対策や感染者が出た場合の対応方法をまとめたガイドラインを作成し、国土交通省はガイドラインの順守を条件に国際クルーズ船の受け入れを再開すると発表しました。

ガイドラインでは、船内で感染が疑われる事例が発生した場合、寄港前に船員が必要な検査や隔離などの作業を行い、検疫所に報告することなどが盛り込まれています。

おととし横浜港に寄港したクルーズ船では、寄港後に検疫官が船に乗り込んで乗客の症状を確認するなどしたため、時間や手間がかかっていました。

斉藤国土交通大臣は、閣議のあとの会見で「事業者にこのガイドラインをしっかり順守していただき、日本で安心してクルーズを楽しめる環境作りを行う」と述べました。

国土交通省によりますと、来月、横浜港からクルーズ船が出港し、来年1月に帰港する予定だということです。