ウクライナ外相 ASEAN各国に支援要請 関係の強化を強調

カンボジアで開かれているASEAN=東南アジア諸国連合の一連の会議に参加しているウクライナのクレバ外相は、ASEAN各国との個別の協議を通じて、ウクライナへの支援を求め、関係の強化を強調しました。

ウクライナのクレバ外相は、カンボジアの首都プノンペンで開かれているASEANの一連の会議に、今月8日からオブザーバーとして参加していて、12日、記者会見しました。

クレバ外相は今回の訪問について「ASEANの各国と政治や食料安全保障などの分野で関係を深めることができた」と述べ、ウクライナへの支援を求めるとともに、関係の強化を強調しました。

ウクライナの外交筋によりますと、クレバ外相は期間中、ASEANの8か国の首脳や外相と相次いで協議したということですが、ロシアのラブロフ外相も参加する13日の東アジアサミットには参加しないということです。

ウクライナ情勢をめぐってはASEAN各国の間で軍事面や経済面などでのロシアとのつながりの深さによってそれぞれ立場が異なっていて、クレバ外相としては今回の訪問を機に、ASEAN各国からのさらなる支持を取り付けたい考えです。