米中間選挙 上院は西部ネバダ州の勝敗が当面の焦点

アメリカの中間選挙は開票開始から3日がたつ中、連邦議会の上下両院ともに大勢は依然として判明していません。議会上院は残る2議席のうち南部ジョージア州では決選投票が行われることから、西部ネバダ州の勝敗の行方が当面の焦点となっています。

アメリカで8日に行われた連邦議会などの中間選挙で、ABCテレビは11日、議会上院について新たに西部アリゾナ州で与党・民主党の候補の当選が確実になったとして、民主党が49議席を確保する見通しになったと伝えました。

これに対して、野党・共和党は49議席を確保する見通しとなっています。

上院の定数は100で、主導権を握るために必要な議席数は、▽民主党は議長を兼務するハリス副大統領が1票を投じることができるため50議席、▽共和党は過半数の51議席で、民主党は、あと1議席で上院の主導権を維持することになります。

残る2議席のうち、南部ジョージア州は来月、決選投票が行われることから、西部ネバダ州の勝敗の行方が当面の焦点となっています。

AP通信によりますと、ネバダ州では日本時間の12日午後2時現在で推定の開票率は94%、▽民主党の現職の得票率は48%▽共和党の新人は49%で両候補が激しく競り合っています。

一方、議会下院について、AP通信は、これまでに▽民主党の201人、▽共和党の211人の当選が確実になったと伝えていますが、いずれも過半数の218議席には届いておらず、開票開始から3日がたつ中、上下両院ともに大勢は判明していません。