香港市場 株価指数大幅上昇 中国の景気回復への期待感広がる

11日の香港の株式市場では、中国政府が新型コロナウイルス対策を見直すと明らかにしたことなどで、中国の景気回復が進むことへの期待感が広がり、代表的な株価指数が7%を超える大幅な上昇となりました。

中国企業が多く上場する香港株式市場の11日の代表的な株価指数の終値は、10日と比べて7.7%の大幅な上昇となりました。

アメリカの利上げペースが減速するという見方から取引開始直後から買い注文が膨らんだことに加えて、中国政府が新型コロナ対策を見直すと明らかにしたことで厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策が緩和されて景気回復が進むという期待感から上げ幅が拡大しました。また、上海でも代表的な株価指数が1.6%上昇しました。

このほか、台湾では3.7%、韓国では3.3%、オーストラリア・シドニーでも2.7%、それぞれ上昇しました。

市場関係者は「アメリカの利上げペースが減速すれば、中国や各国の経済への懸念が和らぐという見方から株価が上昇したことに加えて、中国政府の発表を受けて段階的に行動制限が緩和されていくことへの期待が広がった。投資家の間では実際に景気回復が進むかが注目されている」と話しています。