ウクライナ軍 南部要衝で反転攻勢 ロシア軍は司令官解任か

ロシア側が占拠してきたウクライナ南部の要衝ヘルソンなどをめぐり、ウクライナ軍が領土の奪還を目指して反転攻勢を続けています。
こうした中、ロシア軍の司令官が解任されたと伝えられ、ウクライナ軍による反撃で劣勢とされるなか軍指導部への不満をかわすねらいがあるとの見方も出ています。

ロシア軍はウクライナの南部や東部で攻撃を続けていて、このうち南部ザポリージャ州の知事は6日SNSでロシア軍による砲撃で2階建ての建物が破壊され少なくとも1人が死亡したことを明らかにしました。

一方、ウクライナ軍はロシア側が占拠してきた南部ヘルソン州などで領土の奪還を目指して反転攻勢を続けていて、ヘルソン州の親ロシア派幹部は6日SNSで「ウクライナ軍がヘルソン州周辺に向けて戦車などを集結させている」と主張しています。

こうした中、イギリス国防省は6日、ロシア軍の司令官が解任されたという分析を発表しました。

この司令官については、ウクライナ軍による反撃で劣勢とされるなか目標を達成できていないとして批判の声が上がっていたということです。

イギリス国防省は軍事侵攻が始まって以降ロシア軍の幹部の解任が相次いでいるとして、「ロシア軍の指導部への不満をそらそうとする試みの可能性がある」との見方を示しています。