【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる6日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

“北朝鮮からロシアへの列車を確認“ 武器輸出疑い指摘の中で

北朝鮮の動向を分析しているアメリカの研究グループ「38ノース」は4日、衛星写真を公開し、3両編成の列車が数時間かけて北朝鮮とロシアの国境にかかる橋を越えてロシア側に移動したことを確認したと発表しました。

列車の運行目的や何を運搬しているのかは、画像からは確認できないとしています。

ただ、この研究グループは、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官が今月2日「北朝鮮が、大量の砲弾をロシアにひそかに供与しているという情報がある」と指摘したことに触れ、列車が運行された目的などを注視しています。

一方、北朝鮮側はことし9月、ロシアへの武器の輸出について、今後の計画も含めて否定しています。

北朝鮮とロシアの間の列車をめぐっては、新型コロナウイルスの影響でおととしから運行を停止していましたが、ロシアメディアが2日、再開されたと伝えていました。

“北朝鮮のロシア大使館 衣類や靴などの購入に関心”

国営のロシア通信は4日、北朝鮮にあるロシア大使館の話として「ロシアは、北朝鮮から衣類や靴などの商品を購入することに非常に関心を持っている」などと伝えました。

ロシア通信は、北朝鮮からの衣類などの輸入は1980年代から90年代にかけて行われていたとしていますが、今回、ロシアが輸入を再開したいとする背景などは伝えていません。

ただ「ロシアには需要がある」とするロシア大使館のコメントを伝えていて、ウクライナの戦地で兵士の装備品などの損失が深刻化しているとみられる中、兵士のための服や靴を調達する目的の可能性もあります。

ゼレンスキー大統領「イランはうそをついている」

ウクライナのゼレンスキー大統領は5日に公開した動画で、イラン政府がこれまで否定してきたロシアへの無人機の供与を認めたことについて「彼らはロシアによるテロのために無人機を供与したと認めた」と非難しました。

そのうえで「彼らはうそをついている。イラン政府は、本格的な軍事侵攻の前にわずかな数のドローンを供与したと主張しているが、われわれは日々、少なくとも10機のイランの無人機を撃墜している。また、イランの技術者がロシアのテロリストに無人機の使用方法を教えていたのは明白だが、それについては完全に沈黙している」と述べました。

そして「イランがうそをつき続けるならば、世界はロシアとイランのテロ協力と、それに支払われた対価について調査を進めることになる。現代の世界において、テロリストや共犯者が処罰されないことはあり得ない」と述べ、イラン政府を追及すべきだと訴えました。

ウクライナ国防相「ロシア イラン製無人機で民間施設など攻撃」

ウクライナのレズニコフ国防相は4日、記者会見で「ロシアは最初におよそ300機のイラン製の無人機を持ち込み、そのほとんどを使って、民間施設やインフラ施設を攻撃した」と指摘しました。

さらに、「ロシアには1500から2400機が提供される予定だが、まだすべてを受け取っていない」と見解を示したうえで「イランがロシアへの義務を果たせなくなることを期待する」と述べました。