英スナク首相 COP27 一転して出席表明 批判の声受け方針転換か
イギリスのスナク首相は今月エジプトで開かれる国連の気候変動対策の会議COP27について、一転して出席する方針を明らかにしました。スナク首相はこれまで出席しない方針を示していましたが、イギリスは去年開かれたCOP26の議長国として気候変動対策における主導的な役割をアピールしていただけに、野党や環境団体から批判の声が高まっていました。
イギリスのスナク首相は2日、ツイッターで、今月、エジプトで開かれる国連の気候変動対策の会議COP27について、出席する方針を明らかにしました。
その理由として、「気候変動への対策がなければ長期的な繁栄はない。だからこそ私は出席する」などとしています。
スナク首相は先月27日、国内でほかの緊急の業務があることを理由に出席しない方針を示していましたが、イギリスは去年、スコットランドで開かれたCOP26の議長国として、気候変動対策における主導的な役割をアピールしてきただけに、野党や環境団体から批判の声が高まっていました。
こうした批判も受けて方針転換したものとみられます。
COP27は今月6日からエジプト東部のシャルムエルシェイクで開かれ、各国の温室効果ガスの削減に向けた取り組みなどが議論される見通しです。