オスプレイの佐賀空港配備計画が前進 漁協が県との協定見直し

自衛隊の輸送機オスプレイの佐賀空港への配備計画をめぐり、地元の漁協は「佐賀空港を自衛隊と共用しない」とする佐賀県との協定の見直しに応じることを決めました。配備計画が前に進むことになりますが、土地の買収などの手続きが依然として残されています。

オスプレイの佐賀空港への配備計画をめぐっては、佐賀県と地元の県有明海漁協が結んでいる「佐賀空港を自衛隊と共用しない」とする公害防止協定の覚書の見直しが焦点となってきました。

漁協側は1日、15の支所すべての幹部らが出席する委員会を非公開で開き、協定の見直しに応じることを決定しました。

このあと、県有明海漁協の西久保敏組合長が佐賀県庁に山口知事を訪ね、「皆さんが喜んで賛成したわけではなく、苦渋の決断をしてもらった」と伝えました。

山口知事は「しっかり決断を受け止めて、ともに有明海の再生に向けて全力を尽くしていきたい」と話しました。

協定の見直しをめぐっては、有明海への排水対策が課題となり、防衛省側が示した対策に対し、漁協側はのりなどの漁業に影響が出かねないとして協議が続いていました。

こうした中、山口知事は先月24日、漁協幹部による会合に出席し理解を求めていました。

これによりオスプレイの配備計画が前に進むことになりますが、土地の買収などの手続きが依然として残されています。

漁協組合長「苦渋の決断をしてもらった」

佐賀県有明海漁協の西久保敏組合長は「皆さんが喜んで賛成したわけではなく、苦渋の決断をしてもらった。日頃から国や県に助けてもらっているので、お願いされたことについて対応しなければ、次のお願いができない」と話しました。

配備計画に反対の組合員「残念で無念」

オスプレイの配備計画に反対している佐賀県有明海漁協の組合員の古賀初次さんは「残念で無念としか言いようがない。漁業者がさまざまな不安を抱えながら仕事しているのを組合長は分かってくれていないのではないか。歯がゆくてたまらない」と話していました。

九州防衛局「早期の配備実現に取り組む」

九州防衛局は「これまで約束してきた事柄について真摯(しんし)に取り組みつつ、地元の皆様にも丁寧に対応しながら、できるだけ早期に陸上自衛隊オスプレイの佐賀空港への配備を実現できるよう取り組んでまいります」とするコメントを発表しました。