日本航空 半年間決算 21億円の赤字も旅客需要回復で大幅改善

航空大手、日本航空のことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算は、最終的な損益が21億円の赤字でしたが、前の年の同じ時期の1049億円の赤字からは大幅に改善しました。
旅客需要が回復し、半年間の売り上げが6185億円と去年の同じ時期のおよそ2.1倍に増加したことが主な要因です。

また四半期ごとの決算で見ると、7月から9月までの3か月の最終利益は174億円の黒字に転換しました。

四半期ごとの決算が黒字になるのは、新型コロナの感染拡大前の2019年度の第3四半期以来、2年9か月ぶりです。

また、来年3月までの業績の見通しについては、国際線の旅客収入が増加するとして、売り上げを140億円増やし1兆4040億円としました。

ただ最終利益は、燃油代のコストがかさんでいるため、450億円の黒字という予想を変えませんでした。

記者会見した菊山英樹専務は「インバウンドの需要回復のペースが非常に速い。燃油代の高騰は、ほかの分野のコスト削減で影響を減らしたい」と述べました。