ウクライナで停電 断水 ロシア軍によるエネルギー施設攻撃続く

ウクライナでロシア軍によるエネルギー関連施設などへの攻撃が18日も続き、首都キーウでは3人が死亡したほか、発電所などが被害を受けて停電や断水が起き、市民生活への影響がさらに広がっています。

ウクライナでは17日に続いて18日もロシア軍による攻撃が各地で確認され、ゼレンスキー大統領は国内の発電所の3割が破壊されたとしてロシアを非難しています。

このうち首都キーウのクリチコ市長はSNSで、市内の発電所への攻撃で3人が死亡したと明らかにしました。

発電所の周辺の一部地域では停電や断水が起きています。

集合住宅の9階に住むマクシム・ヘラシコさん(42)の部屋では、朝から停電となり、テレビで情報を集めることができずレジャー用の蓄電池でスマートフォンを充電してしのいでいました。

また停電によって水道のポンプが停止したため水の出が悪くなっていて、バケツやタンクに水をためて断水に備えていました。

ヘラシコさんは「一般市民がミサイルや自爆型の無人機の攻撃を受ける事態は、まさにテロだ。政府が復旧を急いでいるので、停電が今晩までに解消されることを願っています」と話していました。

またヘラシコさんの長男で4歳のオレシ君は「電気がつくと平和がくると感じます」と話していました。

キーウ市内では一部の地域で信号機が消えていたほか、電気で動くトロリーバスの運行ができなくなるなど公共交通機関にも影響が出ています。
運転手の36歳の男性は「電気が復旧するまで待つしかありません。復旧すれば運行を再開します」と話していました。

このほか自家発電機を使って電気を確保する店舗も見られ、本格的な寒さを迎えるのを前に、ロシア軍の攻撃による市民生活への影響がさらに広がっています。