タイ東北部で男が銃発砲 20人余りの子ども含む30人以上が死亡

タイ東北部にある保育施設で6日、男が銃を発砲し、警察によりますと、施設にいた20人余りの子どもを含む30人以上が死亡したということです。

タイの警察によりますと、現地時間の6日昼ごろ、タイ東北部のノンブアランプー県にある保育施設に男が押し入り、銃を発砲したほか、中にいた子どもなどをナイフで襲ったということです。

警察によりますと、施設にいた20人余りの子どもを含む30人以上が死亡したということです。

事件のあと発砲した男は、妻と子どもを殺害したうえで自殺したということです。

警察によりますと、この男は元警察官だということで、警察が詳しい状況を調べています。

今回の事件を受けて、タイのプラユット首相はSNSに投稿し「衝撃的な事件の知らせを受け、ご遺族やけがをした方にお見舞いを申し上げる。被害を受けたすべての人の支援に取り組む」とコメントしたうえで、警察に対して事件の全容解明に向けて指示を出しました。

バンコクにある日本大使館によりますと、今回の事件で日本人が被害にあったという情報はこれまでのところ入っていないということです。

保育施設の職員「子どもたちは昼寝中」

事件現場となった保育施設の職員が、NHKの電話インタビューに応じ事件当時の様子を語りました。

職員の女性は「当時、施設では子どもたちが昼寝をしているところだった。私たちは銃を持った男が来るのを見て部屋の鍵を閉めると、男はドアを蹴って壊し、部屋に入ってきた。とてもショックを受けている」と、男が保育施設に押し入った時の状況を語りました。

ノンブアランプー県に住む日本人は

2年前にノンブアランプー県に移住し、現地で藍染めを使った商品の販売などを行っている野口直樹さんがNHKのオンラインインタビューに応じ「きょうは車で現場近くのカフェに向かう予定でしたが、妻から事件があったという連絡を受けて、急いで自宅に戻ってきました。何台も救急車が通り、警察官の姿も多く見ました」と話していました。

また、現場周辺の地域については「畑が広がる静かな地域で、事件が起こるようなところではないので、驚いています」と話していました。

さらに「ノンブアランプー県はタイのなかでも貧しい地域の一つで、つい先日、大雨で洪水が発生し大きな被害が出たばかりでした。地域の人たちで復興に向けて協力しあっていた中で起きた事件なので、とてもショックです」と話していました。