山口 給付金事件 初公判で被告側無罪主張「罪成立するか争う」

山口県阿武町から誤って振り込まれた給付金を別の口座に振り替えたとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われている被告の初公判が開かれ、被告側の弁護士は「罪が成立するか争う」として無罪を主張しました。

山口県阿武町の田口翔被告(24)は、町から振り込まれた国の臨時特別給付金4630万円を、誤って入金されたと知りながら決済代行業者の口座に振り替えるなどしたとして電子計算機使用詐欺の罪に問われています。
5日、山口地方裁判所で開かれた初公判で、被告は振り替えた行為を認め「大変申し訳ありません」と謝罪したうえで「法律については弁護士にお願いします」と述べました。

このあと弁護士は「罪が成立するか争う」としたうえで「電子計算機使用詐欺在罪の成立にはうその情報の入力が必要だが、被告はうその情報は入力していない」などと述べて、無罪を主張しました。

一方、検察は「被告は誤振込や町役場の対応に怒りを感じ、ストレスを発散するためにオンラインカジノに使った」などと主張しました。

この問題では町は誤って振り込んだ金額のほぼ全額を回収したうえで、民事裁判で弁護士費用などを求めていましたが、先月、被告が解決金として支払うことなどを条件に和解が成立しています。