東京五輪汚職事件 KADOKAWA角川会長起訴で辞任 夏野社長が謝罪

出版大手KADOKAWAは、角川歴彦会長が東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で4日起訴されたことを受けて夏野剛社長が会見し、角川会長が会長職を辞任したことを明らかにしたうえで「関係者の信頼を裏切ることになり、深くおわびします」と謝罪しました。

出版大手、KADOKAWA会長の角川歴彦被告(79)は、東京大会のスポンサー選定で便宜を受けたことへの謝礼などとして組織委員会元理事の高橋治之被告(78)にコンサルタント料として総額6900万円の賄賂を渡していたとして、4日贈賄の罪で東京地検特捜部に起訴されました。

これを受けてKADOKAWAの夏野剛社長が会見を開き「関係者のすべての皆様の信頼を裏切ることになり、深くおわびします」と述べ謝罪しました。

そのうえで角川会長から、会長と執行役員の職について辞任の申し出を受け、5日の取締役会で承認したことを明らかにしました。

引き続き取締役は務めるということです。

これについて、夏野社長は「ご自分から辞任されないかぎり会社として強制できない」としたうえで、「当時の意思決定プロセスに問題があるとすれば、むしろ、問題を指摘していただいたほうがいいと思っている」と述べました。

5日の会見には社内調査を担当した外部の弁護士も出席し、賄賂とされる資金の支払いの根拠となったコンサルティング契約について「高橋元理事の要請で締結されたもので、価値のある成果物はなく極めて不透明かつ不適切だ」と指摘しました。

KADOKAWAは5日付けで外部の専門家によるガバナンス検証委員会を設置し、事実関係の調査や再発防止策の検討を行うということです。

会見で夏野社長は「全社をあげて信頼回復できるよう取り組んでいきたい。ガバナンス体制のどこかに不備があった可能性があるので、きちんと直していくことがまずいちばん大事なことだと思っている」と述べました。

角川会長は4日に弁護団を通じて「汚職に関与したことなど一切ありません。裁判では無実であることを明らかにしていきたい」とするコメントを発表しています。