被団協 ”ロシア核使用許さず 早期侵攻終結を”アピール文採択

全国の被爆者団体で作る日本被団協は年に1回の代表者会議を開き、ロシアによる核兵器の使用を許さず、ウクライナ侵攻の一刻も早い終結などを求めるアピール文を採択しました。

5日に都内で開かれた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の代表者会議には、広島や長崎などからおよそ50人が出席しました。

会議では、被爆者の高齢化が進む中、日本に原爆が落とされてから80年となる2025年に向けて、▽被団協の新たな運動方針を取りまとめることや、▽被爆者の子どもの「被爆2世」を被団協の役員に加えるなどして、次の世代に運営を引き継いでいくことが必要ではないかといった意見が出されました。

また日本政府に核兵器禁止条約の署名や批准を求めるアピール文と、核兵器と戦争の危機から人類を救うために、ロシアによる核兵器の使用を許さず、ウクライナ侵攻の一刻も早い終結を求めるアピール文が、それぞれ採択されました。

日本被団協は6日に外務省を訪れ、核軍縮や廃絶に向けた具体的な取り組みなどについて要請を行うことにしています。