10月値上げ 子ども 子育てへの影響は どれだけ上がる?

原材料価格の高騰や急速な円安による食品などの値上げが続きますが、その影響は子どもに関する商品にも及んでいます。

子育てに必要な粉ミルクや紙おむつ、それに、おもちゃまで…。

10月から値上げされる商品も多く、子育て世帯の家計への負担がさらに増えることになりそうです。値上げされる主な商品や影響をまとめました。

子ども用品店では「買いだめ」も

子育て世帯に話を聞くために訪ねたのは、東京 江戸川区の子ども用品販売店。
29日は今後の値上げが発表されている粉ミルクをおよそ2か月分まとめ買いする人の姿も見られました。
1歳の女の子と訪れた35歳の母親
「いつもはなくなりそうになったら買う感じですが、値上がりすると聞いて買いだめをしに来ました。毎日の積み重ねで差が大きくなると思うので、安く買えるうちに買っておこうと思っています」

3か月の男の子と訪れた28歳の母親
「赤ちゃんのためのものを削るわけにはいかないので、外食や自分の嗜好品を我慢しています。世の中の状況を踏まえると値上げは仕方ないと思いますが国や区の補助があると助かります」

値上げされる子ども関連の商品は

9月から11月にかけてすでに値上げしていたり、値上げが予定されたりする子ども関連の商品にはどんなものがあるのでしょうか。

【粉ミルク】4~12%ほど値上げ

雪印メグミルクは10月1日から5.3%から5.7%
雪印ビーンスタークは10月1日から4.8%から7%
明治が11月は7.4%から7.5%
アサヒグループ食品は11月から粉ミルクやベビーフードを含むベビー関連商品で4%から12%ほど値上げします。

【菓子類】3~24%ほど値上げ

江崎グリコは8月下旬から10月1日にかけて「ポッキー」など157品目を出荷価格で3%から24%
ロッテはガムやグミなど71の商品を出荷価格で4%から17%ほど順次値上げしています。
また、カルビーが11月1日から「かっぱえびせん」など30の品目の値上げを行い、引き上げ幅は店頭価格で10%から20%ほどの見込みです。

【文房具】平均16.5%や10~700円ほど値上げ

トンボ鉛筆が10月1日から色鉛筆や小学校低学年向けの鉛筆など259の品目を平均で16.5%
ぺんてるが10月1日から小学生向けの色鉛筆など9の品目を10円から700円ほど値上げします。

【おもちゃ】平均10.4%や5000円ほど値上げ

タカラトミーが9月1日からミニカーの「トミカ」や鉄道模型の「プラレール」、それにボードゲームの「人生ゲーム」など331の品目を平均で10.4%

ソニー・インタラクティブエンタテインメントが9月15日から家庭用ゲーム機の「プレイステーション5」を5500円すでに値上げしています。
また、バンダイが10月1日から人気キャラクターの「ソフビ人形」を110円、人気アニメの知育玩具を最大5000円ほど値上げする予定です。

【紙おむつ】春先ごろからすでに値上げ

このほか各メーカーは、紙おむつなどを春先ごろからすでに値上げしています。

子どもにとっても “痛い” 値上がり

おもちゃの値上げも相次ぐなか、都内のおもちゃ店では買うのをためらうこともあるといった声も聞かれました。

東京 目黒区のおもちゃ店では、取り引きのあるメーカーの多くがことし6月ごろから相次いで値上げをしていて、ことしの初めごろに比べ、店内の商品の4割ほどが値上がりしているということです。

10月もウルトラマンシリーズの「ソフビ人形」が100円近く値上げされる予定で、店長が10月からの値上げを知らせる紙を商品の近くに貼っていました。
小学生の息子と店を訪れていた母親
「予算を考えると買うのをためらってしまうこともあります」

ウルトラマンシリーズを集めている小学5年生の男の子
「100円近く値上がりするのは少し痛いですが、お菓子を買うのを我慢してこれからも集めたいです」

おもちゃのマミー 吉田夏子店長
「子どもにとって値上げ分の50円や100円は大きなお金なので、値上げを知らず値段ぴったりの分しか持ってこなかった子どもがおもちゃを買えなかったこともありました。胸が痛くなります」

「家計の負担額は幼保無償化以前の水準に」

値上げが子育て世帯の家計に負担になっていることを示すデータもあります。

大手保険会社が8月、0歳から6歳までの子どもがいる男女に行ったアンケート調査では「物価高により子育て費用に負担を感じている」と答えた人は85.2%にのぼっています。

調査を行った専門家は、こうした傾向は今後も続くと指摘します。
明治安田総合研究所フェローチーフエコノミスト小玉祐一さん
「2019年から始まった幼稚園・保育園の無償化で子育て世帯の負担は減ったが、相次ぐ物価上昇で、家計の負担額は無償化以前の水準まで戻ってきている。円安の影響は時間差で小売価格に反映されるため、値上げ傾向は少なくとも半年かそれ以上続くおそれがあり、同じような商品でも安い方を選択するなど、より賢い家計のやりくりが必要になる」