モスクワ市長 予備役の動員 一部の招集を撤回 “過程で誤り”

ロシアで行われている予備役の部分的な動員を受けて混乱や反発が広がる中、プーチン大統領の側近の1人で首都モスクワのソビャーニン市長は28日、動員を進める過程で誤りがあったことを認め、一部の人に対する招集を撤回しました。

ソビャーニン市長は自身のウェブサイトの中で「市民から寄せられた苦情を考慮し、再検証した結果、不正確または誤解を招くような記録に基づいて出された招集令状を取り下げた」としたうえで、苦情に対応する電話窓口を開設したなどと説明しています。

動員をめぐっては、高齢者や学生など、対象でない人まで招集されていると伝えられ、各地で抗議活動も起きる中、ソビャーニン市長としては、市民の反発などを抑えたいねらいがあるものとみられます。

ただ、サッカーの元ロシア代表選手のビリャレトジノフさんも招集されたということで、その父親が国営のロシア通信に「息子は兵役に就いたことはなく、37歳という年齢からしても矛盾がある。総動員ならまだしも大統領は部分動員だとしている。すべては法にのっとるべきだ」と述べるなど、市民の動揺が続いています。