G20農相会合 共同声明採択できず ロシア侵攻 記述で折り合えず

インドネシアで開かれたG20=主要20か国の農相会合は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる記述で折り合えず、共同声明をまとめることができませんでした。

インドネシアのバリ島で28日に開かれたG20の農相会合では、ロシアのウクライナへの侵攻で懸念が高まっている食料危機への対応などについて意見が交わされました。

会合後の記者会見で、議長国のインドネシアは「議論の中でインドネシアや各国は戦争を早く終わらせるべきだと表明した」と明らかにしました。

そのうえで、共同声明に盛り込もうとしていた22の項目のうち、ロシアの軍事侵攻について書かれた1項目をめぐる記述で折り合えなかったため、合意に基づいて議論の成果を示す共同声明は採択できず、議長総括を発表すると説明しました。

一方、一部の国が行っている食料の輸出制限については、緩和していく必要があることを確認したとしています。

G20をめぐっては、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに対する立場の違いから閣僚会合で共同声明を採択できない事態が相次いでいます。