ウクライナから避難の17歳が日本語でつづった日記が書籍に

ロシアによる軍事侵攻を受けて、日本に避難しているウクライナ人の17歳の女子生徒が、侵攻が始まったあとの生活を日本語でつづった日記が書籍化され、28日、駐日ウクライナ大使に報告しました。

ウクライナ東部ドニプロ出身のズラータ・イヴァシコワさん(17)は、軍事侵攻を受けてことし4月に親元を離れて日本に避難し、現在は横浜市で1人暮らしをしながら、専門学校で美術などを学んでいます。

13歳の時から独学で日本語を勉強していたズラータさんは、侵攻が始まってからの生活を日本語でつづった日記を来月1日に出版することになり、28日、都内の駐日ウクライナ大使館に報告に訪れました。

日記には、爆撃が続く中、列車を乗り継ぎ数日かけて隣国のポーランドに出国したものの、日本への飛行機に乗る直前に新型コロナウイルスに感染してしまったことや、日本の平和な環境で勉強ができることの喜びなどが記されています。
コルスンスキー駐日大使は、「これだけの文章を日本語で書けることは本当にすばらしい。ぜひ広くこの本を紹介していきたい」とたたえていました。

大使への報告を終えたズラータさんは、「日本への避難を手伝ってくれた多くの人たちに感謝の気持ちを伝えるため本を出すことを決めました。一刻も早くこの戦争が終わり、ロシアとも憎しみ合わず元どおりの関係に戻ることを願っています」と話していました。