中国 王毅外相 国連総会で演説 台湾情勢でアメリカなどけん制

中国の王毅外相は国連総会で演説し、台湾情勢について「中国統一の偉大な事業を阻むいかなるたくらみも必ず歴史の車輪に砕かれるだろう」と述べ、中国による一方的な現状変更に反対するアメリカなどを念頭に強くけん制しました。

中国の王毅外相は24日、ニューヨークで開かれている国連総会で演説しました。

この中で王外相は台湾情勢について「必ず最もかたい決意で台湾独立の分裂活動に打撃を与えるとともに、最も力強い措置で外部勢力の干渉を排除しなければならない」と訴えました。

そのうえで「中国の内政に干渉するいかなるたくらみも必ず国民の一致した反対にあい、中国統一の偉大な事業を阻むいかなるたくらみも必ず歴史の車輪に砕かれるだろう」と述べ、中国による一方的な現状変更に反対するアメリカなどを念頭に強くけん制しました。

このほか、軍事侵攻から7か月となったロシアとウクライナについて、王外相は「根本的な解決策はそれぞれの合理的な安全への懸念を考慮し、バランスのとれた効果的で持続可能な枠組みを構築することだ」と指摘し、双方に配慮を示しました。

また、王外相は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮について「朝鮮半島の核問題を解決するには抜本的な措置を講じる必要がある。朝鮮半島の平和と安定を共同で守り、対話と協議を通じて問題を解決する」と述べ、積極的に関与する姿勢を強調しました。