日本・パキスタン首脳会談 “力による現状変更は許されず”

岸田総理大臣は、訪問先のニューヨークで、パキスタンのシャリフ首相と会談し、ロシアのウクライナ侵攻などを念頭に、世界のいかなる地域でも力による一方的な現状変更は許されず、対話を通じて紛争を解決すべきだという認識で一致しました。

会談は、日本時間の23日朝早く、およそ45分間行われました。

この中で、岸田総理大臣は、去年8月以降、アフガニスタン情勢の悪化を受けて日本人や大使館員らがアフガニスタン国外に退避した際、隣国パキスタンから支援を受けたことに改めて謝意を伝え、今後もアフガニスタンの平和と安定に向け、協力していくことを確認しました。

そのうえで、両氏は、地域情勢をめぐって意見を交わし、ロシアのウクライナ侵攻などを念頭に、世界のいかなる地域でも力による一方的な現状変更は許されず、国際法を尊重し、対話を通じて紛争を解決すべきだという認識で一致しました。

また、両氏は、日本とパキスタンの外交関係の樹立からことしで70年となることを踏まえ、両国の関係を一層強化していくことも申し合わせました。