宮城 南三陸町の震災伝承館 10月の開館を前に内部公開

東日本大震災の記憶や教訓を伝える施設が宮城県南三陸町に初めて設置され、来月の開館を前に22日、内部が公開されました。

南三陸町の震災伝承館「南三陸311メモリアル」は、当時の町の被害状況を伝え防災意識を高めてもらおうと、津波で大きな被害を受けた志津川地区の中心部に町が整備しました。

設計は建築家の隈研吾さんが行い、来月1日に開館するのを前に、報道陣などに向けて建物の内部が公開されました。

展示スペースは6つに分けられ、被害の状況をパネルで伝えたり、被災住民の当時の証言を伝えたりするコーナーが設置されています。
このうち証言を伝えるコーナーでは、「あなたなら高台と屋上、どちらに避難しますか」などと災害時にどのように行動するか問いかける場面も含まれる一方で、明確な解答は示さずに災害を自分事として考えてもらう工夫をしています。

また、住民の笑顔を撮影した写真家、浅田政志さんの作品を展示するコーナーもあります。
施設を運営する南三陸町観光協会の及川吉則会長は「災害の記憶が薄れると、また多くの命が失われるかもしれない。この施設で町民の体験を知ってもらい、災害について自分事として考えてほしい」と話しています。