“ロシア軍が民間のインフラ施設を攻撃” ウクライナ側が非難

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの東部や南部でウクライナ軍が反転攻勢を強める中、ロシア軍は民間のインフラ施設を標的に攻撃を繰り返し、市民に犠牲が出ているとして、ウクライナ側が非難しています。

ウクライナ軍は東部ハルキウ州のほぼ全域をロシア軍から解放したと発表し、さらに東のドンバス地域に部隊を進めているものとみられます。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は17日、ウクライナ軍は東部ドネツク州の重要拠点リマンの周辺に駐留するロシア軍を包囲する可能性があるという見方を示しています。

一方、ウクライナ軍は18日、ロシア軍がミサイル攻撃を繰り返し、24時間で30以上の集落のインフラ施設が被害を受けたと発表しました。

また、ドネツク州のキリレンコ知事はSNSに戦況を相次いで投稿し、州内で合わせて7人の市民がロシア軍の攻撃で死亡したとしてロシアを強く非難したほか、東部ドニプロペトロウシク州のレズニチェンコ知事は攻撃で2人が死亡し、ガスパイプラインや送電線などが被害を受けたと明らかにしました。

イギリス国防省は18日、ロシア軍が民間のインフラ施設への攻撃を増やしていると指摘したうえで、ウクライナの人々と政府の士気を直接くじこうと、標的を拡大した可能性が高いと分析しています。