イギリス エリザベス女王 昼夜通して長い列 一般の弔問続く

9月8日に死去したイギリスのエリザベス女王。
ひつぎが安置されているロンドンのウェストミンスターホールでは、一般の人による弔問が昼夜を通して続いていて、ホールの外には一夜明けても長い列ができています。

弔問の列はどのくらいまで伸びているのか。
イギリス内務省は、インターネットで情報を伝えていて、15日の未明には列の長さは4キロメートルを超えています。

エリザベス女王のひつぎは14日、首都ロンドンのウェストミンスターホールに安置され、一般の人による弔問が始まりました。

弔問は夜通しで行われていて、現地時間の15日午前8時、日本時間の午後4時には追悼に訪れた人たちの列は4キロ余りにわたって続いていたということです。

15日朝のロンドン市内は最低気温が12度ほどで朝夕の冷え込みが厳しくなっていて、列ができているテムズ川沿いには水の補給所や簡易トイレが設置されたほか、体調が悪い人が出た場合に備えて医療チームも待機しています。

弔問の列に並んだ人は、各地に設けられたチェックポイントで列に並んでいることを示すリストバンドを見せてウェストミンスターホールに向かって進んでいました。
4歳と5歳の子どもを連れて2時間ほど並んでいるという女性は「思ったより列が早く進んでいてよかったです。歴史的なことですし、子どもたちも早起きしてくれました」と話していました。
イギリス南部から弔問に訪れた60代の女性は「女王が大好きだった両親も最近亡くなったので、また両親を失ったような気分です。女王に敬意を表したい思います」と話していました。

一般の人の弔問は国葬が行われる19日の朝まで続けられる予定です。

弔問の長い列は深夜も 午前2時ごろに4.6キロ

イギリス内務省はインターネットで、弔問の列がどこまで伸びているかの情報をリアルタイムで発信しています。

それによりますと、弔問の列は深夜も続き、現地時間15日の午前2時ごろには列の長さは約2.9マイル、4.6キロメートル余りに達しています。

ウェストミンスターホールとは

エリザベス女王のひつぎが安置されているウェストミンスターホールは、1097年に建てられた横20メートル奥行き73メートルの巨大な石造りの建物です。
かつては宴会や裁判を行う場所として利用されていました。

ロンドンのシンボルとして知られている時計台「ビッグベン」や、議会の議事堂もあるウェストミンスター宮殿の一角にあります。

現在は主に国家行事や重要な式典のために利用され、エリザベス女王は、即位50年の祝賀行事の際にホールで演説を行いました。

また、海外の来賓も訪れていて、過去にはアメリカのオバマ元大統領やミャンマーの民主派の指導者、アウン・サン・スー・チー氏も演説しています。

今月12日には、チャールズ国王が即位して議員を前に初めて演説を行った場所となりました。

ウェストミンスターホールではこれまでも王室のメンバーや首相経験者のひつぎが安置され、一般の人が弔問しています。

1952年にエリザベス女王の父であるジョージ6世が死去した際や、1965年にチャーチル元首相が死去した際にもひつぎがホールに安置され、多くの人が訪れたということです。

女王のひつぎ ゆかりの地を経てロンドンに

エリザベス女王は、8日にイギリス北部スコットランドのバルモラル城で死去しました。

女王のひつぎは11日、バルモラル城からスコットランドの中心都市エディンバラに向かい、女王がスコットランドでの住まいとしていたホリールード宮殿に入りました。
12日には、ホリールード宮殿を車で出発し、1キロ余り離れたセントジャイルズ大聖堂に安置されました。ここでは、地元の人などおよそ3万3000人の弔問を受けました。

そして13日、エディンバラ空港で民族衣装のキルトを身につけた兵士たちが国歌を演奏する中、ひつぎは、空軍の輸送機で、女王が愛した自然豊かなスコットランドの地を離れ、首都ロンドンへと出発。

ロンドンに到着したあとは、女王が長く住まいとしたバッキンガム宮殿へと移されました。

その後、14日にバッキンガム宮殿をあとにし、ロンドンにある国会議事堂の中のウェストミンスターホールに安置され、一般の人による弔問が続いています。

女王のひつぎは19日の朝、ウェストミスターホールからウェストミンスター寺院に運ばれ、現地時間の午前11時、日本時間の午後7時から国葬が行われます。