日本パラオ首脳会談「自由で開かれたインド太平洋」連携で一致

岸田総理大臣は太平洋の島しょ国、パラオのウィップス大統領と会談し、中国が太平洋の島しょ国への影響力を強めようとしていることを念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、緊密に連携していくことなどで一致しました。

太平洋の島しょ国、パラオのウィップス大統領は去年1月の大統領就任後、初めて日本を訪問していて9日午後、岸田総理大臣と総理大臣公邸で1時間余り会談し、共同声明を発表しました。

この中で両首脳は、中国が太平洋の島しょ国への影響力を強めようとしていることを念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた緊密な連携や、東シナ海や南シナ海における力を背景とした、一方的な現状変更の試みに強く反対すること、それに台湾海峡の平和と安全が重要だという認識で一致しました。

また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙で、断じて認められないという点で一致し、安保理改革を含む国連全体の機能強化に向けた連携を確認しました。

さらに、北朝鮮による核・ミサイル問題や拉致問題に連携して対応していくことも確認しました。