
映画監督 小林政広さん死去 68歳 「愛の予感」「バッシング」
社会派の作品を多く手がけ、映画「愛の予感」などで、海外でも高く評価された映画監督の小林政広さんが、8月20日に横行結腸がんのため東京都内の自宅で亡くなりました。68歳でした。
小林政広さんは東京都出身で、フォーク歌手やテレビドラマの脚本家として活動したあと、1996年に42歳で「CLOSING TIME」を自主製作し、映画監督としてデビューしました。
その後、家族の心の葛藤を描いた「歩く、人」や、イラクで起きた日本人人質事件をヒントにした「バッシング」などの作品を発表し、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭へも相次いで出品されたほか、2007年には、みずから主演も務めた「愛の予感」が、スイスのロカルノ国際映画祭でグランプリにあたる「金の豹賞」を受賞しました。
2017年には仲代達矢さんが主演の「海辺のリア」が公開されましたが、関係者によりますと、その頃に大腸がんが見つかり、治療のため入退院を繰り返していたということです。
そして8月20日、横行結腸がんのため、東京都内の自宅で亡くなったということです。