プーチン大統領 中国軍などとの軍事演習を視察 7日は演説予定

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は、極東でロシア軍が中国軍などと行っている合同の軍事演習を視察しました。7日は極東のウラジオストクで演説する予定で、軍事・経済の両面で中国との連携強化をアピールし、アメリカや日本を強くけん制するものとみられます。

ロシアのプーチン大統領は6日、ロシア軍が極東地域などで中国軍やインド軍などと行っている大規模な合同軍事演習を視察しました。

演習では、濃い霧が立ちこめる中、砲撃訓練などが行われ、プーチン大統領は双眼鏡で演習の様子を視察したりショイグ国防相から説明を聞いたりしていました。

また、ロシア国防省は6日、千島列島の松輪島に去年配備された地対艦ミサイルシステム「バスチオン」による初めての発射演習を行ったと発表し、その様子を公開しました。

一方、7日は、極東の中心都市ウラジオストクで国際経済会議の全体会合が開かれ、プーチン大統領が演説するほか、中国の共産党の序列3位で、全人代=全国人民代表大会の栗戦書委員長やミャンマーで実権を握る軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官が出席する予定です。

全体会合を前にロシア政府は、5日、北方領土の元島民らによる、いわゆる「ビザなし交流」などの日本との合意を一方的に破棄したと発表し、欧米とともにロシアへの制裁を強めてきた日本にも強く反発しています。

プーチン大統領は演説やそのあとの討論を通じて、軍事・経済の両面で、中国との連携強化をアピールし、アメリカや日本を強くけん制するものとみられます。