ワクチン接種の担い手 歯科医師など5職種を認める方針 厚労省

厚生労働省は、今後、新たな感染症が起き、医師や看護師の確保が難しい場合に、特例として、歯科医師や臨床検査技師など5つの職種をワクチン接種の担い手として認める方針を決めました。

ワクチン接種の担い手は、医師法では医師や看護師などに限られていますが、新型コロナウイルスでは接種対象者が多い地域では担い手が不足したため、厚生労働省は特例として、歯科医師、臨床検査技師、救急救命士の3つの職種が接種することを段階的に認めました。

これを教訓に厚生労働省は今後、新たな感染症が起きた場合に備えてワクチン接種の担い手について検討を行い、新型コロナの際に認めた3つの職種に、診療放射線技師と臨床工学技士を加えた、合わせて5つの職種を特例で認める方針を決めました。

集団接種の会場などで医師や看護師の確保が難しいと見込まれる場合で、ワクチン接種の研修を受けることが条件になるということです。

5つの職種で担い手の対象となるのは50万人以上になるということで、厚生労働省は今後、具体的な手続きを進める方針です。