京都の秋彩る「祇園をどり」 3年ぶり開催へ 11月1日から

京都の秋を彩る舞妓や芸妓による舞踊公演「祇園をどり」が、感染対策をとったうえで、ことし、3年ぶりに開かれることになりました。

「祇園をどり」は、京都に5つある花街の舞踊公演の1つで秋の風物詩となっていますが、新型コロナの影響で去年まで2年続けて中止されました。

主催する祇園東歌舞会は31日会見し、ことしは感染対策をとったうえで、3年ぶりに開催することを明らかにしました。

祇園東歌舞会の元持ゆかり副取締は「2年も実施しないと舞妓や芸妓のモチベーションにも関わってくるので開催を決めました。花街の文化を守れるよう頑張っているので応援してほしい」と話しました。

31日はパンフレット用の写真撮影も行われ、艶やかな衣装に身を包んだ舞妓や芸妓がポーズをとっていました。

これまで「祇園をどり」に参加できていなかった舞妓の富瑛梨さん(17)は「祇園をどりに出るのが夢だったので、とてもうれしい」と話していました。

「祇園をどり」は、ことし11月1日から10日まで開かれる予定です。

一方、5つの花街の1つ「上七軒」の「北野をどり」もことしは新型コロナ対策として特例で時期をずらし、秋に開催されることになっています。