北海道 新型コロナ 全数把握の見直し 現時点では行わない方針

新型コロナウイルスの患者の全数把握について、都道府県の判断で詳しい報告の対象を高齢者などに限定できるとした政府の方針をめぐり、北海道は、対象外となる人の健康観察などの面で課題が多く残っているとして現時点で見直しは行わず、全国一律の措置への移行に合わせた導入を目指す方針を固めました。

新型コロナ患者の全数把握をめぐり、厚生労働省は医療機関や保健所の負担を軽減するため、緊急の措置として都道府県の判断で患者の「発生届」を高齢者など重症化リスクのある人に限定できるとした見直しの方針を示しています。

これについて、北海道は、対象外となる人の健康観察などの面で課題が多く残っているとして、現時点で見直しは行わず、全国一律の措置への移行に合わせた導入を目指す方針を固めました。

また、31日までが期限となっている「BA.5対策強化宣言」について新規感染者数は減少傾向にあるものの病床使用率は依然として40%程度に上るなど、引き続き、対策の徹底を呼びかける必要があるとして、来月末まで継続する方針を固めました。

北海道は、専門家にも意見を聞いたうえで、31日、対策本部会議を開き、宣言の継続を決定することにしています。