オミクロン株に対応したワクチン接種 9月中に開始で調整 政府

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種について、政府は、感染拡大が続く中、速やかに行う必要があるとして当初の予定を前倒しし、早ければ来月中に開始する方向で調整を進めています。

オミクロン株に対応したワクチン接種をめぐっては、厚生労働省が、2回以上の接種を終えたすべての人を対象に10月中旬以降に開始する方針を示していて、現在、ファイザーとモデルナが承認を求める申請を行っています。

新型コロナの感染の第7波が続く中で、政府は、速やかに接種を行う必要があるとして、開始時期を早ければ来月中に前倒しする方向で調整を進めています。

厚生労働省は、来月中旬に予定されている専門家による審議会で、オミクロン株に対応したワクチンの承認に向けた手続きをとることにしています。

政府は、接種事務を担当する自治体とも調整を進めたうえで、接種を開始する方針です。

加藤厚労相「早く接種ができることを多くの国民が期待」

加藤厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「薬事承認という段取りが必要だが、製薬企業などとの調整が進めば早く接種ができるということを多くの国民が期待しているのでそれに向けて取り組んでいる」と述べました。

また、接種の対象は18歳以上を想定しているのかと質問されたのに対し「それを想定して準備している」と述べました。