天皇ご一家 今夏も那須での静養を控える コロナ感染状況考慮

天皇ご一家は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて、ことしも夏の静養を控えられることになりました。

天皇ご一家は、例年夏に栃木県那須町の那須御用邸などで静養していましたが、感染拡大以降は取りやめられています。

側近によりますと、宮内庁は、この夏、3年ぶりとなる静養を検討してきましたが、両陛下と愛子さまは新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりする状況の中で、感染防止対策を完全に講じることが難しく、万が一、感染者が出た場合には地元にも迷惑をかけることなどを考慮したうえで、夏の静養を控えることにされたということです。

両陛下は、感染拡大によって日々の生活にさまざまな制約と不安を余儀なくされている国民が多数いることを案じるとともに、医療関係者などに感謝と敬意の気持ちを持たれているということです。

一方、上皇ご夫妻は、ことし4月に仮住まい先から移ってきた東京・港区の赤坂御用地のお住まいで静かに過ごされているということです。

7月、上皇さまが心不全と診断されたため、日課の夕方の散策の時間を短縮していますが、関係者によりますと、同じ敷地内に住む秋篠宮ご夫妻と一緒になって歩くことや、悠仁さまと、たまたま出会い、交流されることもあるということです。