クリミアで弾薬庫が爆発 国連事務総長が再びウクライナ訪問へ

ロシアが8年前、一方的に併合したウクライナ南部のクリミアで弾薬庫が爆発し、ロシア国防省はウクライナ側から攻撃を受けた可能性を示唆しました。
こうした中、国連のグテーレス事務総長は18日、再びウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領らと会談することにしています。

ウクライナ南部のクリミア半島で16日、北東部にある弾薬庫で爆発が起き、ロシア側の情報によりますと、2人がけがをしたほか、変電所で火災が起き、周辺の住民およそ3000人が避難したということです。

ロシア国防省はウクライナ側から攻撃を受けた可能性を示唆しています。

クリミアでは、今月9日にも駐留するロシア軍の基地で大規模な爆発があり、ロシア軍の戦闘機などの航空戦力が打撃を受けているほか、ウクライナのゼレンスキー大統領がクリミアの奪還を目指し新たな諮問機関を設置するなど緊張が高まっています。

こうした中、国連のグテーレス事務総長は18日にウクライナ西部のリビウを訪れ、ゼレンスキー大統領とトルコのエルドアン大統領と会談し、農作物の輸出について意見を交わすことにしています。

国連のデュジャリック報道官はグテーレス事務総長とゼレンスキー大統領の会談について「攻撃が相次いでいるザポリージャ原子力発電所への対応や紛争の政治的な解決の必要性についても、意見が交わされるはずだ」と話しています。