終戦の日 若い世代が戦争のない世界実現を呼びかけ 鹿児島

終戦の日の15日、鹿児島県南九州市の知覧町で平和の尊さを訴えるスピーチコンテストが開かれ、若い世代が戦争のない世界の実現を呼びかけました。

南九州市の知覧町には太平洋戦争末期、国内で最大規模の陸軍の特攻基地が置かれ、この基地から飛び立った439人の若者が命を落としました。

新型コロナウイルスの影響で、スピーチはおととしは中止、去年は無観客での開催となりましたが、ことしは3年ぶりに観客を入れて行われました。

事前審査で選ばれた中高生ら10人がスピーチし、このうち県立喜界高校1年の喜禎あさひさんは、特攻隊に志願した曽祖父と特攻平和会館を訪れた時のことを振り返り、「当時の心境を尋ねると、曽祖父は涙を浮かべながら『よく分からない。あのころは何も考えられなかった』と答えたのです。戦争は人の心も体も壊してしまうものだと思いました。私は命をかけて飛び立った若者たちの姿を次の世代へ伝えていこうと思います」と力強く述べました。

また鹿児島市の中学3年生、森田未空さんは、戦死した曽祖母の父親などについて触れ「『戦争という名の幸せどろぼう』が世界から消え、皆で幸せを分け合える日が来ることを願っています」と訴えました。

訪れた中学1年の女子生徒は「友達や家族とささいなことを話せることが幸せなことなんだと感じました」と話していました。

また、71歳の女性は「子どもたちが身近なところから戦争・平和について考えていて頼もしく感じました」と話しました。