太平洋戦争の激戦地フィリピン 3年ぶりの慰霊祭 戦没者に祈り

終戦の日の15日、太平洋戦争の激戦地となったフィリピンで、3年ぶりに慰霊祭が行われ、日本とフィリピン合わせておよそ150万人の戦没者に祈りがささげられました。

フィリピンの首都マニラ郊外にある霊園では15日、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる慰霊祭が行われ、フィリピン在住の日本人ら、およそ180人が参加しました。

慰霊碑を前に、全員で黙とうしたあと、参列者は献花台に菊の花を手向け、犠牲者に祈りをささげていました。

太平洋戦争末期、旧日本軍は、フィリピンを本土防衛の最前線と位置づけ、アメリカ軍と住民を巻き込んだ激しい地上戦を繰り広げ、日本の兵士ら、およそ50万人が戦死し、100万人にのぼるフィリピンの人たちが犠牲となりました。

軍属だった父親を亡くした村上治子さん(90)は「新型コロナウイルスの影響で、多くの遺族が日本から訪れることができず、戦没者もさみしいだろう。日本とフィリピンは仲よくしなければならない」と話しました。
慰霊祭を主催した越川和彦 駐フィリピン大使は「日本は不戦の誓いを守ることでフィリピンから信頼されるようになった。その努力をこれからも続けなければならない」と話しました。