中国 7月の主要な経済統計 消費や生産プラスも伸び率は縮小

中国の先月の主要な経済統計が公表され、消費や企業の生産の動向を示す指標はプラスだったものの、前の月より伸び率は縮小しました。厳しい新型コロナウイルス対策などで、経済の減速が続いていることが示された形となりました。

中国の国家統計局は15日、先月の主要な経済統計を発表し、このうち消費の動向を示す「小売業の売上高」は、去年の同じ月と比べて2.7%増加しました。

2か月連続のプラスですが、伸び率は前の月と比べて0.4ポイント縮小しました。

一部の都市で新型コロナの感染が再び広がって対策が強化され、消費の停滞につながりました。

また、工業生産は、去年の同じ月から3.8%の増加と、伸び率は前の月から0.1ポイント縮小しました。

上海での外出制限がことし6月に解除されたあと、生産は持ち直してはいますが、需要が伸び悩んでいることを示しています。

このほか、全国の不動産の販売額はことし1月から先月までの累計が去年の同じ時期と比べて28.8%減少し、主要産業である不動産の落ち込みが続いています。

感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策などが要因で、中国経済の減速が続いていることが示された形で、政府は景気を下支えする姿勢を強調していますが、景気対策で回復の力強さを取り戻せるかが焦点となります。

中国国家統計局「経済の回復の勢いが鈍化」

先月の消費や生産の動向を示す指標の伸び率が縮小したことについて、中国国家統計局の付凌暉報道官は会見で「国内の多くの場所で感染が散発的に広がったことなどで、経済を安定的に運営する難しさが、いくぶん増している。先月は多くの要因が重なって経済の回復の勢いが鈍化しており、景気回復の基盤を固めるために、さらに力を加える必要がある」と述べました。