作家ラシュディ氏「深刻なけがも回復の方向」米メディア

アメリカ・ニューヨーク州の講演会場で男に刺され病院で治療を受けているイギリスの作家、サルマン・ラシュディ氏についてアメリカのメディアは「深刻なけがをしているものの回復の方向に向かっている」と伝えました。一方、事件の背景についてはいまもわかっておらず、捜査当局が詳しいいきさつを調べています。

インド出身のイギリスの作家、サルマン・ラシュディ氏は12日、アメリカ・ニューヨーク州西部の講演会場で男に首や腹などを刺され、病院で治療を受けています。

ラシュディ氏の容体についてアメリカのメディアは14日、代理人の話として「深刻なけがをしていて長い時間がかかるだろうが、回復の方向に向かっている」と伝えました。

またラシュディ氏の息子もSNSで「父の人工呼吸器が外され言葉を話せるようになり、本当にほっとしている。気が強く反骨精神にあふれたいつもの父のユーモアセンスは健在だ」とコメントしています。

一方、アメリカメディアによりますと殺人未遂などの疑いで訴追された24歳の男は無罪を主張しているということで捜査当局が事件の背景や詳しいいきさつを調べています。

ラシュディ氏をめぐっては1988年に発表した小説『悪魔の詩』がイスラム教を冒とくしているとしてイスラム諸国の強い反発を招き、各国で出版に関わった人が襲撃される事件が相次ぎました。