青森 記録的な大雨で445棟浸水の鰺ヶ沢町 災害廃棄物受け入れ

記録的な大雨で多くの住宅に浸水被害が出た青森県鰺ヶ沢町で、12日朝、災害廃棄物の仮置き場が設けられ、住民が使えなくなった家具などを次々と運び込んでいます。

青森県鰺ヶ沢町では、大雨の影響でこれまでに少なくとも445棟の住宅などが浸水する被害が出ています。

町は舞戸地区にある町営のライフル射撃場に、浸水した住宅から出る家具などを廃棄する仮置き場を設け、12日午前8時半から受け入れを始めました。

住民がトラックなどで次々と訪れ、ソファーや扇風機など水につかって使えなくなった家具や家電製品を荷台からおろし看板に書かれた品目どおりに分別して置いていました。

町によりますと、自分で運び込むことができない人については町が委託した業者がトラックで巡回し回収を行っているということです。

祖母の家が腰の高さまで浸水したという28歳の男性は「1階にあった冷蔵庫やテレビが全部、水につかってしまいました。これまでこんなことはなかったので驚きましたが少しずつ片づけていきます」と話していました。

この仮置き場は当面、毎日午前8時半から午後4時まで利用できるということです。

浸水被害のスーパー 3日ぶりに営業再開も影響続く

鰺ヶ沢町にある複合商業施設「ショッピングセンターパル」は、記録的な大雨で、一時は大人のひざ丈ほどまで浸水し施設内の多くの店舗で商品が水につかりました。

このうち、生鮮食品などを扱うスーパーマーケットでは、10日から休業し、11日は従業員30人ほどで店内の清掃を行って、12日に3日ぶりに営業を再開しました。

ただ、商品が水につかったり肉や魚を陳列する冷蔵設備が故障したりして、販売できる商品の数は通常の半分程度だということです。

床や陳列棚の一部にはまだ泥が残っていて、12日も高圧洗浄機などを使って店内を清掃していました。

買い物に訪れた近所に住む女性は「ずっと通っているスーパーですが、こんな被害は初めてです。はやく元どおりに戻ってほしい」と話していました。

ショッピングセンターを運営する会社の市前孝志事務局長は「お盆に向けて仕入れをしていたので、廃棄する商品が多く、やりきれない気持ちです。なんとか今月いっぱいで正常に戻したい」と話していました。

ボランティア活動始まる

大雨で多くの住宅に浸水被害が出た青森県鰺ヶ沢町で、水につかった家具などの運び出しを手伝うボランティア活動が始まりました。

鰺ヶ沢町では、大雨の影響で少なくとも445棟の建物が浸水し、復旧には少なくとも200人の人手が必要だということです。

このため町は、浸水した住宅の片づけを手伝うボランティアを12日から募集していて「災害ボランティアセンター」には多くの人が集まりました。

集まったボランティアは、被害が大きかった舞戸地区に早速移動し、水につかった家具や段ボールを運び出したり、家の中にたまった泥をモップでかき出したりしていました。

ひとり暮らしをしている高田セツさん(86)は「高齢で腰も悪く、ひとりでは作業できないので本当に助かります」と話していました。

ボランティアのため、弘前市から来た56歳の男性は「現地では人手が足りないと思い、仕事を休んで来ました。少しでも力になりたいです」と話していました。

ボランティアセンターでは、
▽新型コロナウイルスのワクチンを3回接種している人や、
▽PCR検査などの陰性証明書を持参できる人を対象に、
当面、ボランティアを募集しています。