ロシア軍 東部で相次ぎ住宅地攻撃 ウクライナは徹底抵抗を強調

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、ロシア軍が掌握を目指す東部で住宅地などへの攻撃が相次いでいます。
一方で、ウクライナ軍は南部でロシア軍の補給路を断とうと攻勢を続けていて、ゼレンスキー大統領は徹底して抵抗する姿勢を重ねて強調しています。

ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州では、ロシア軍が掌握するザポリージャ原子力発電所の近くを流れる川の対岸にある2つの町の住宅地が、ロシア軍によるロケット弾の攻撃を受け、13人の市民が死亡したと、10日、地元の州知事が明らかにしました。

また、東部ドネツク州では、バフムトにある住宅地が砲撃を受け、少なくとも6人が死亡したということです。

一方で、ウクライナ軍は、南部ヘルソン州で、ドニエプル川にかかる要衝の橋を攻撃して通行できなくしたと発表し、ロシア軍の補給路を断とうと攻勢を続けています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は10日公開した動画の中で「ウクライナはドニプロペトロウシク州での攻撃に反応しないわけがない」としたうえで「占領者たちにより損失を与えるほど、私たちの国はより早く解放され、ウクライナの安全を保つことができる」と述べ、徹底して抵抗する姿勢を重ねて強調しています。