北海道中川町で震度5強と震度5弱 地震相次ぐ 津波の心配なし

11日午前0時53分ごろ地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。
震源地は北海道宗谷地方北部で震源の深さは4キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.4と推定されます。
各市町村の震度は以下のとおりです。
▼震度5強が、北海道中川町。
▼震度4が、北海道遠別町、北海道猿払村、北海道豊富町、北海道幌延町。

泊原発 異常なし

北海道電力によりますと、北海道泊村にある泊原子力発電所では、先ほどの2度の地震で、震度1以上の揺れは観測されておらず、異常は確認されていないということです。

午前0時35分には震度5弱の地震も

11日午前0時35分ごろ、北海道で震度5弱の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。

各地の震度は
▼震度5弱が中川町。
▼震度3が、遠別町、天塩町、豊富町、幌延町、音威子府村。

このほか
▼北海道北部の各地で震度2や1の揺れを観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は北海道宗谷地方北部で、震源の深さは4キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.2と推定されています。

中川町 大雨で地盤に緩み 土砂災害に警戒を

気象庁によりますと、震度5強の強い揺れを観測した北海道の中川町では前線の影響で8月8日に167ミリの雨を観測し、平年の8月1か月分の雨量を超える大雨となりました。

気象庁は今回の地震で地盤が緩み、今後の地震などでいつも以上に土砂災害が起きやすくなっている可能性があるとして、警戒を呼びかけています。

斜面の近くに住む人は建物の2階以上の斜面から離れた部屋などで休むようにしてください。

中川町 6か所で漏水 道路の隆起や陥没なども

震度5強の揺れを観測した北海道中川町を管轄する名寄警察署によりますと、町内の6か所で漏水しているのが見つかり、午前3時15分現在、給水を止めて復旧作業を進めているということです。

また、JRの旧歌内駅近くでは道路の一部が20メートルから30メートルにわたって数十センチほど隆起したり陥没したりしているということです。

道路脇ののり面もおよそ50メートルにわたって崩れているため、道道541号線はこの付近のおよそ600メートルの区間が通行止めになっているということです。

北海道で震度5強 2019年2月以来

気象庁によりますと、北海道で震度5強以上の揺れを観測したのは、2019年2月に胆振地方中東部を震源とするマグニチュード5.8の地震以来です。

この地震では、厚真町で震度6弱を観測し、安平町とむかわ町で震度5強を観測しています。

中川町総務課「経験したことないような横揺れ」

中川町総務課の職員は、午前0時35分ごろに観測した震度5弱の揺れについて「役場から1キロほどの自宅にいたところ、今まで経験したことのないような横揺れが10秒ほど続いた」と話していました。

また、NHKが電話で取材をしていた午前0時53分ごろに今度は震度5強の揺れがあり、職員は「30秒ほどの横揺れがあった。先ほどより長く揺れが続いた。棚の上の物が落ちるようなことはなかったが、被害状況はこれから確認する」と話していました。

中川町の宿泊施設 「エレベーター停まる 宿泊客にけが人なし」

震度5弱と5強の揺れを相次いで観測した北海道中川町の宿泊施設「ポンピラアクアリズイング」によりますと、1回目の地震でエレベーターが停まるまるなどしましたが、棚から物が落ちることはなかったということです。

しかし、その後、震度5強の揺れを観測した地震では強い横揺れが10秒ほど続き、棚から物が落ちるなどしたということです。

地震発生当時、宿泊客が20組ほどいたということですがけが人などはいないということです。

暗い中での地震 注意点

今回の地震で震度5強や5弱の強い揺れを観測した地域では、建物の中や周辺で被害が起きている可能性があります。

暗い時間帯で周囲の状況がわかりにくくなっているため、片付けなどをすると思わぬけがをするおそれがあります。

無理はせず片づけは明るくなってから行うなど、安全に気をつけて下さい。

震度5強の強い揺れでは棚にある食器や本などが落ちるほか、固定していない家具が倒れたり、補強していないブロック塀が崩れたりすることがあります。

不安な場合は自治体が開設する避難所や近くの頑丈な建物で過ごしてください。

避難する際は、夜で周囲が暗くなっていて状況が把握しにくいためほかの建物やブロック塀などに注意して下さい。

揺れで弱くなっている可能性があります。

地震の影響で、停電が発生するおそれがあります。

暗い中での片づけは、割れた食器やガラスなどでけがをする危険があります。

今後も地震が続く可能性もあり、急いで片付けをする必要はありません。

無理をしないようにして、室内を歩くときは懐中電灯などを使い、スリッパや靴をはくようにしてください。

また、これから自宅で睡眠をとる方は、ものが落ちない安全な場所でとるようにしてください。

専門家「今後も同程度の揺れに十分注意を」

北海道で震度5強や5弱の揺れを相次いで観測した地震について、東京大学地震研究所の古村孝志教授は「内陸の地殻内で発生した地震で地震の規模はそれほど大きくないが、浅い場所で起きたため局所的に強い揺れが観測されたとみられる。この地域は活断層が多いところで、おおむね10年に1回程度今回のような規模の地震が起きていて、地震がまとまって起きる特徴がある。今回、震度5弱と震度5強の揺れを観測する地震が続けて起きたように、内陸の地震では地震が続くことがあるため、今後も同程度の揺れに十分注意してほしい」と話していました。

また「大雨の影響も重なり、地震が繰り返し起こると崖崩れなどの土砂災害が起きやすくなるため、しばらくは山の斜面など危険な場所には近づかないようにしてほしい」と話していました。

中川町 避難所を2か所開設

震度5強の揺れを観測した北海道中川町は、町内にある中川町生涯学習センターと佐久地区公民館の2か所に避難所を開設しました。

町の災害対策本部によりますと、午前3時半の時点で中川町生涯学習センターに2世帯7人が避難しているということです。佐久地区公民館については避難の状況を確認中だとしています。

中川町 震度1以上が9回

北海道の「道北」では、きょうに入って地震が相次ぎ、中川町を中心に揺れが続いています。

まず、11日午前0時35分ごろ、宗谷地方北部を震源とするマグニチュード5.2の地震で中川町で震度5弱の揺れを観測しました。

その後、午前0時46分ごろと、午前0時48分ごろに震度1を観測する地震が発生したあと、最初の地震からおよそ20分後の午前0時53分ごろ、宗谷地方北部を震源とするマグニチュード5.4の地震が起きて、中川町で震度5強の揺れを観測しました。

さらにその後も、午前0時55分ごろと午前0時59分ごろ、午前1時4分ごろ、午前1時34分ごろ、午前1時39分ごろにに震度1から3の揺れを観測する地震が起きました。