青森 鰺ヶ沢町100戸以上浸水か 住宅地と川の境目不明な場所も

青森県鰺ヶ沢町によりますと、町内の舞戸地区では100戸以上の住宅などで、床下や床上の浸水被害が出ているという情報が寄せられているということです。

この地区には避難指示が出されていて、これまでのところ、住民が取り残されているといった情報は入っていないということです。

町は詳しい状況を調べています。

川との境目が…

9日午後4時前、青森県鰺ヶ沢町を流れる中村川の近くで住民が撮影した映像では、住宅地の広い範囲が川からあふれたとみられる茶色い水につかり、川との境目がわからなくなっていました。

撮影した32歳の男性は「傘を差しても足元がずぶぬれになるほどの雨でした。ここまで大規模に中村川が氾濫したのは初めてで雨が降り続くと思うととても不安です」と話していました。

鰺ヶ沢町の女性「床上10センチほど浸水」

浸水被害の情報が寄せられている青森県鰺ヶ沢町の舞戸地区で金物店を営む60代の女性は「お店がある1階では床上10センチほどまで浸水していてます。けがはありませんが、2階に避難しています。家の前は川のように水が流れています」と話していました。

鰺ヶ沢病院 駐車場浸水 10日の外来休止

青森県鰺ヶ沢町の舞戸地区にある「鯵ヶ沢病院」によりますと、9日夕方ごろから近くを流れる川の水があふれ、病院の駐車場に流れ込み、一時、高さ40センチほどまで浸水したということです。

午後8時半の時点で雨の勢いは弱まり、駐車場の浸水もおさまりつつあるということですが、避難指示が出ていることから、10日午前の外来診療を休止するとしています。

観光バスが一時立往生

警察によりますと、9日午後1時40分ごろ、青森県深浦町黒崎の国道101号線で、観光バスの乗客から「道路の前方と後方で土砂崩れが起き、バスが立往生している」と警察に通報がありました。

警察によりますと、乗客15人と運転手など2人の合わせて17人が一時、身動きが取れなくなりましたが、土砂はおよそ3時間後に撤去され、立往生は解消されたということです。けがをした人はいませんでした。