ウクライナから穀物積載の貨物船 トルコ西部に入港 合意後初

ロシア軍による封鎖で農産物の輸出が滞っていたウクライナからの穀物を積んだ船がトルコ西部の港に入港しました。
ウクライナからは穀物を積んだ複数の船が相次いで出港していて、今後、農産物の本格的な輸出再開につながるかが焦点です。

トルコに駐在するウクライナのボドナル大使は8日、ウクライナからのトウモロコシ1万2000トンを載せた貨物船がトルコ西部コジャエリの港に入ったと発表しました。

ウクライナではロシア軍による封鎖で黒海に面する南部の港からの農産物の輸出が滞っていましたが、先月、トルコと国連の仲介でロシアとウクライナが合意し、輸出が再開されました。

合意後、ウクライナからの穀物を積んだ貨物船が国外に到着するのはこれが初めてです。

今月1日以降、ウクライナからは穀物を積んだ貨物船合わせて10隻が相次いで出港していて、農産物の本格的な輸出再開につながるかが焦点です。

一方、今回、到着した船よりも先にウクライナを出て中東のレバノンに向かっていた貨物船について、レバノンの当局者は「今の段階で、貨物船から入港を求める連絡は受けていない」として、到着の見通しが立っていないとしています。