夏の全国高校野球 滋賀 近江が徳島 鳴門に勝って2回戦進出

夏の全国高校野球、大会2日目の第4試合は、ことし春のセンバツで準優勝した滋賀の近江高校が徳島の鳴門高校に8対2で勝って、2回戦に進みました。

近江は1点を追う5回、5番の横田悟選手が右中間を破る2点タイムリースリーベースを打って逆転しました。

その後も、6番の石浦暖大選手の2打席連続タイムリーなどで得点を重ね、7回までに8点を奪いました。

キャプテンでエースの山田陽翔投手は、1回と2回に味方のエラーなどもあって1点ずつを失いましたが、3回以降は最速148キロのストレートと鋭く曲がるスライダーなどの変化球を織り交ぜて、鳴門に得点を与えず8回を投げ、毎回の13個の三振を奪う力投をみせました。

近江は、鳴門に8対2で勝って2回戦に進みました。

一方、鳴門はセンバツで優勝した大阪桐蔭高校を相手に好投した左投げのエース、冨田遼弥投手が、近江打線の粘りで球数が100球を超えた5回以降につかまって失点を重ね、前回出場した3年前に続く2回戦進出はなりませんでした。

近江 先発の山田「しっかりと腕を振って投げることを意識した」

近江高校のエース、山田陽翔投手は8回まで毎回の13個の三振を奪ったピッチングについて「相手のバッターがストレートをねらっていると分かってきたのでキャッチャーの大橋とあうんの呼吸で配球を組み立てしっかりと腕を振って三振を取れるボールを投げることを意識しました」と振り返りました。

また、4番を任されているバッティングでは、先制された直後に追いつくタイムリーヒットを打ちました。

山田投手は「1回に相手の4番に対して自分の判断でストレートを続けて打たれてしまったので、なんとか取り返したいという思いがありました。打つことができてほっとしました」と話しました。

そのうえで「次の試合でも先発を任せてもらえるならしっかり試合をつくれるように頑張っていきたいです。相手は関係なくしっかり自分たちの野球をやっていきたいです」と意気込みを示しました。

近江 横田「ヒットが出たので安心」

近江高校で、2年で5番を任された横田悟選手は5回、前のバッターが申告敬遠され2アウト一塁二塁の場面で逆転のタイムリースリーベースを打ち、2回にみずからのエラーで勝ち越されたミスを取り返しました。

横田選手は「自分のエラーをカバーしないといけないと思っていて、ヒットが出たので安心しました。2ストライクになって変化球がくると考えて、バットを短く持ってコンパクトに打とうと思っていました」と振り返りました。

2回戦は12日に山形の鶴岡東高校と対戦する予定で「次は昼からの試合になるので、ゆっくり調整していい雰囲気で試合に向かえるようにしたいです」と意気込みを話しました。

近江 多賀監督「最高のスタート」

近江高校の多賀章仁監督は8回2失点と好投したエースの山田陽翔投手のピッチングについて「立ち上がり、内野手にエラーが続いたが、山田が『そういうときこそ自分がしっかり投げないといけない』という気持ちをマウンドで見せてくれました。それだけのものを背負って投げてくれています」と話しました。

鳴門高校の好投手、冨田遼弥投手から8点を奪ったことについては、「長打をねらわずにセンターから逆方向に鋭く打ち返すように指示していました。あれだけ打てるとは夢にも思っていなかったです。最高のスタートになりました」と手応えを感じていました。

鳴門 冨田「勝つことができず悔しい」

鳴門高校のエース、冨田遼弥投手は、5回に逆転の2点タイムリースリーベースを打たれた場面について「疲れはありませんでしたが、スライダーが高めに抜けてしまいました」と振り返りました。

そのうえで、センバツに続き初戦で敗退したことについて「春夏連続で出場することができましたが勝つことができず悔しいです。この経験を生かして次のステップでも頑張りたいです」と話していました。

鳴門 福本監督「もう少し相手に食らいつきたかった」

敗れた鳴門高校の福本学監督は「全員で試合を楽しむことはできていましたが、もう少し相手に食らいつきたかったです」と話しました。

そのうえで、エースの冨田遼弥投手について「きょうは本来の調子ではなかったです。ただ、センバツも夏も経験してひと回りもふた回りも大きくなったと思います。この悔しさを糧にすべてにおいてスケールアップしてほしいです」と話していました。