夏の全国高校野球 山形 鶴岡東が広島 盈進に勝ち2回戦進出

夏の全国高校野球、大会2日目の第3試合は、山形の鶴岡東高校が広島の盈進高校に12対7で勝って2回戦に進出しました。

鶴岡東は1回、6番の小林昇一郎選手のタイムリーツーベースヒットなどで4点を先制しました。

さらに2回には、山形大会の打率が5割を超える2番の土屋奏人選手が大会第1号となるツーランホームランを打って2点を追加するなど、4回まで毎回得点で8点を奪いました。

7回には、土屋選手の2本目となるソロホームランなど2本のホームランで2点を加えました。

投手陣は、先発したエースの小林廉投手が4回4失点で交代しましたが、2人目の渡辺千尋投手が5回以降を3失点に抑える粘りのピッチングで、鶴岡東が12対7で勝って2回戦に進出しました。

代表校の中で最も久しぶりとなる48年ぶりの出場となった盈進は、打線が相手を上回る13本のヒットを打ちましたが、7日、48歳の誕生日を迎えた佐藤康彦監督に勝利をプレゼントすることはできませんでした。

盈進 48年前出場のOBが応援

代表校の中で最も久しぶりとなる48年ぶり3回目の出場の広島・盈進高校のアルプススタンドでは、48年前の甲子園で1勝を挙げたOBも応援に駆けつけました。

当時のキャプテンでセンターを守っていた中島隆博さんは3回に、同じセンターの山藤龍希選手が2点タイムリーツーベースを打つと大きな拍手を送っていました。

試合後、中島さんは「打撃では負けていませんでしたが、甲子園で1つ勝つのは難しい。伝統を受け継いでよくやってくれたと思います」と勝った鶴岡東を上回る13本のヒットを打った選手たちをねぎらうとともに、「また来られるように後輩たちには頑張ってほしい。できたら5年以内に連れてきてほしい」と話していました。

また、中島さんと同級生で当時のエースピッチャーの山口雅士さんは中島さんと甲子園で10数年ぶりに再会したといい、2人が出場した56回大会の記念タオルを手にスタンドから選手にエールを送りました。

試合後、山口さんは「同級生と一緒にアルプスに来られてこんなにうれしいことはないです。連れてきてくれた選手に本当にありがとうと言いたい」と話していました。

鶴岡東 佐藤監督「落ち着いてプレー 選手に感謝」

鶴岡東の佐藤俊監督は「ミスも出ましたが、選手は集中していました。前半にうまく得点を重ねられましたが、盈進は粘り強く攻撃してきて難しい展開でした。そのなかで落ち着いてプレーしてくれた選手たちに感謝したいです」と試合を振り返りました。

また、大会第1号を含む2本のホームランを打った土屋奏人選手については「私もびっくりしました。うれしくてすごいなと思いました。ベンチも勇気づけられたホームランだったと思います」と活躍をたたえていました。

鶴岡東 土屋選手「リラックスして打席に入れた」

今大会の第1号と第2号となる2本のホームランを打った鶴岡東の土屋奏人選手はまず、1本目のホームランについて「特にねらい球は考えていませんでしたが、甘いボールがきたら打つつもりでした。リラックスして打席に入れたことが大きいです」と振り返りました。

そして、佐藤俊監督が「足もつっていながらびっくりしました」と話す2本目のホームランについては「守備で打球を捕れなかった場面もあったので、その分も挽回したいと思いながら打席に入りました」と話しました。

盈進 佐藤監督「平常心で戦う力が足りなかった」

盈進高校の佐藤康彦監督は、序盤で守備が乱れて失点につながったことについて、「あまり見たことのないミスが出たので、チームも浮き足立ってしまいました。これも甲子園だからということで、落ち着いていこうと声をかけ切り替えようとしましたが、序盤は苦しかったです。全国という舞台で平常心で戦う力が足りなかったと思います」と振り返りました。

今回の代表校の中で最も久しぶりとなる48年ぶりの出場となったことについては「甲子園で勝てることがよかったのかもしれませんが、大きな壁を破って後輩に道の進み方を見せてくれたことは、非常に大きな財産です」と選手をたたえました。

盈進 朝生主将「今までやってきた守備 出せなかった」

盈進高校のキャプテンの朝生弦大選手は「自分たちが今までやってきた守備を甲子園という舞台で出せなかったことと、打撃面で自分も含めて大事なところで1本が出ないというのが足りなかったところだと思います」と敗因を挙げました。

そのうえで「仲間には、エラーをして後悔してもしかたないので受け止めようと声をかけました。自分のプレーで安心させようと思いましたが、結果に結び付かなくて残念です」と悔しさをにじませていました。