ウクライナ戦闘激化 ゼレンスキー大統領 米供与兵器で抗戦強調

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、東部ドネツク州などで戦闘が一段と激しさを増しています。ウクライナのゼレンスキー大統領はアメリカから供与された兵器を活用して抗戦する姿勢を強調しています。

ロシア国防省は6日、ウクライナの東部ドネツク州や南部ヘルソン州でウクライナ軍の拠点などを砲撃したほか、東部ドニプロペトロウシク州では外国人部隊の拠点をミサイルで攻撃し、80人以上を殺害したと発表しました。

一方、ウクライナ軍の参謀本部は6日、SNSに投稿し、ウクライナ東部ドネツク州スロビャンシクなど複数の都市でロシア軍から激しい攻撃を受けたもののロシア軍に多くの損失を与え、退けたと指摘しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、新たに公開した動画で「ロシア軍はウクライナ軍と比べて技術で劣っている」としたうえで、「ロシア軍は目の前にあるすべてを破壊して廃虚にしようとしている」と非難しました。

また、アメリカが高機動ロケット砲システム=ハイマースに使われるロケット弾など追加の軍事支援を決めたことに感謝するとともに「わが国の防衛戦略のために、可能なかぎり的確かつ有益に使用する」と述べ、アメリカから供与された兵器を活用して抗戦する姿勢を強調しています。