ブラジルに移住した被爆者ら 原爆の恐ろしさを演劇で伝える

広島で被爆し戦後ブラジルに移り住んだ被爆者たちのグループが、原爆の恐ろしさを広く知ってもらおうと、広島原爆の日にあわせてみずからの体験をもとにしたポルトガル語の演劇を披露しました。

広島で被爆し、戦後ブラジルに移住した森田隆さん(98)、盆子原邦彦さん(82)それに、渡辺淳子さん(79)の3人はみずからの被爆体験をブラジルの人たちにポルトガル語の演劇で伝える活動を10年近くにわたって続けてきました。

広島原爆の日の6日、最大都市サンパウロで公演が行われ、会場にはブラジル各地からおよそ200人が集まりました。

体調不良で欠席した最年長の森田さんの役は日系人の俳優が演じ、映像や音楽を交えながら原爆が投下されたときの衝撃や大勢の人たちが飲み水を求めて町の中をさまよった様子などを演じました。

グループによりますとブラジルに移住した被爆者は高齢化が進んでいますが、今後も若い世代を中心に戦争や原爆の体験を伝えていくことにしています。
演劇を見た17歳の女子高校生は「憎しみは死をもたらすだけです。演劇を通じて寛容であることの大切さを学びました」と話していました。