比 マルコス大統領 米国務長官と会談 台湾情勢背景に関係強化

フィリピンのマルコス大統領は、アメリカのブリンケン国務長官と初めて会談し、緊張が高まる台湾情勢などを背景に、アメリカとの同盟関係を強化していく考えを示しました。
アメリカと距離を置いたドゥテルテ前政権とは一線を画し対米関係を重視する姿勢を鮮明にした形です。

フィリピンのマルコス大統領は、アジアを歴訪中のアメリカのブリンケン国務長官と6日、首都マニラで初めての会談を行いました。

会談の冒頭でブリンケン国務長官は「私たちの関係は同盟によって強化された非常に特別なものだ。共通の課題に一緒に取り組むことを約束する。同盟は今後もより強固になると信じている」と述べました。

これに対してマルコス大統領は、緊張が高まる台湾情勢やウクライナ情勢に言及し「世界情勢が不安定になる中、変化に応じて両国の関係を進化させ続けることを期待したい」と述べ、アメリカとの同盟関係を強化していく考えを示しました。

ドゥテルテ前政権では、アメリカ軍の法的な地位を定めた両国の軍事協定を一時、見直すなど、アメリカと距離を置きましたが、前政権とは一線を画し対米関係を重視する姿勢を鮮明にした形です。

会談後、フィリピン外務省は来年初めに両国間で外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2+2」を開くことや、来月の国連総会に合わせてバイデン大統領との会談を調整していることを明らかにしました。

米国務長官「中国の台湾周辺の活動 対話維持がより重要」

アメリカのブリンケン国務長官は訪問先のフィリピンで記者会見し、ペロシ下院議長が台湾を訪問したあとの中国側の一連の対応について「ペロシ議長の平和的な訪問と中国のエスカレートした軍事行動とでは明らかに不釣り合いだ。中国の行動はここ数年、平和的な解決から強制的な力による解決へと移行してきており、世界中の国々が懸念している」と述べて、中国を非難しました。

一方、ブリンケン長官は「中国の台湾周辺での活動によって緊張が高まっている時こそ対話を維持することがより重要だ。われわれは意思疎通のルートをつねにオープンにしておくことに変わらぬ関心を持っている」と述べて、中国側と対話のルートを維持したいという考えを示しました。