中国軍の大規模演習 台湾「本島攻撃の模擬訓練」と警戒強める

中国軍が4日から台湾を取り囲むように大規模な演習を行うなか、台湾国防部は6日、中国軍の航空機や艦艇が台湾海峡の「中間線」を越えて活動したことを確認し「台湾本島に対する攻撃の模擬訓練」という見方を示して警戒を強めています。

台湾国防部が日本時間6日正午前に行った発表によりますと、6日午前の時点で中国軍の多数の航空機や艦艇が台湾海峡周辺で活動していて、一部が海峡の「中間線」を越えたことも確認したということです。

台湾軍が警告を行うとともに、航空機と艦艇、それに陸上に配備しているミサイルシステムで「適切に対処した」としています。

国防部は「台湾本島に対する攻撃の模擬訓練」という見方を示して警戒を強めています。

台湾国防部によりますと、中国軍は今月3日から連日「中間線」を越える軍事活動を行っていて、5日は延べ30機の戦闘機がこの線を越えて台湾側に進入しました。

台湾海峡の「中間線」は中台両軍の偶発的な衝突を避けるための境界線という双方の暗黙の了解があるとされてきました。

しかし、中国当局は最近、「中間線」の存在を認めないという立場を公然と示すようになっていて、連日の軍事活動によって形骸化をねらっているとみられます。

台湾にとっては「中間線」が維持できなければ防衛ラインが後退することになり、危機感を強めています。

中国軍 実戦的な演習実施を発表 新華社は軍事演習継続を誇示

中国軍で東シナ海を所管する東部戦区は6日も、台湾の北や西南、東の海域と空域で、引き続き実戦的な演習を行ったと発表しました。

また、中国国営の新華社通信のサイトには5日、
▽中国空軍の軍用機が台湾周辺で任務を実行したとして海岸線や陸地がみえる動画や、
▽中国軍の艦艇から台湾軍のものだとする艦艇を撮った写真などが掲載され、中国軍が台湾の近くで軍事演習を続けていることを誇示しています。

一方、台湾メディアは、新華社通信の写真についてネット上で、不自然なところがあるという指摘が出ていると伝えています。